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あれから10か月が過ぎて、能登へ行って参りました。

  • 執筆者の写真: 拓 西島
    拓 西島
  • 2024年11月15日
  • 読了時間: 2分

11月の某日、能登半島の輪島市へ災害ボランティアで行ってまいりました。


地震や水害で地域社会が大きなダメージを受けるのはいつも心が痛みます。災害ボランティアに行きだしたのは、診断士の勉強(いつも移動の電車の中で参考書を読んでいました)を兼ねて全国を旅しだした2014年からでした。


以後、福知山、熊本、広島、高槻(大阪北部地震)、東松山(台風19号)と大きな災害があるたびに行かせていただいています。


最初にボランティア活動に参加してから10年が経ちましたが、受け入れられる方々の運営方法についてもかなりの進化を遂げられているのを感じます。


例えば、ボランティアの事前登録制度。今回の能登半島地震においては、ボランティアに参加意思がある場合に、まず事前にメールアドレスなどを登録しておく必要があり、随時メールで募集がある仕組みとなっています。


これにより、過剰にボランティアが現地に来てしまうことを防ぎ、スムーズに現場まで派遣されるようになりました。以前はとりあえず現地に来てみたものの、被災された方からの要望が入るまで1時間以上ボランティアセンターで待機、なんてことも普通でした。


特に今回の能登半島地震(および9月に発生した能登水害)のボランティア活動は、現地までの交通手段や道具の差配、作業で出たがれきやごみの収集場所に至るまで、すべてがシステマチックに組み立てられており、非常に効率的に作業を進めることができました。これも受け入れられるボランティアセンターや社会福祉協議会の方々の尽力と試行錯誤の賜物です。


しかしながら、それだけ長い間ボランティア活動が必要とされている期間が続いている、ということを考えると複雑な思いがしてきます。


能登半島はいま、上に掲げた写真のようにいたるところで元旦の地震直後の状態の建物が残っています。まるでそれは街並みや地域社会そのものが歪められたまま、それが日常になっているかのような風景です。


地震が発生してからまもなく1年。


今自分たちが暮らしている便利で平和な日々が、決してすべての人にとっての日常ではないことを改めて思い知らされました。


もし、時間と体力に余裕があるならば、ぜひまずは下記のボランティア情報のサイトからエントリーされていただければと思います。


私もまた時間を見つけて行きたいと思います。

 
 
 

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