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NYタイムズの記事で思うこと

  • 執筆者の写真: 拓 西島
    拓 西島
  • 2024年1月16日
  • 読了時間: 2分

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1月 初旬にNYタイムズの「2024年にいくべき52か所」に山口市が日本で唯一エントリーされました。このニュースは日本の各メディアからも全国ニュースとして取り上げられ、山口に住む人々にとって大きな驚きとして捉えられました。



国内でもこうしたランキングに乗ることはそう多くないので無理もありません。とくに観光に関わる人々は、これにどのように乗っかっていこうかと様々な意見が取り交わされています。



ただ、果たしてこれをきっかけに外国人観光客が急に増えるということがあるでしょうか?



私はその点については懐疑的です。


NYタイムズの有料購読者数は23年時点で1,000万人超と発表されており、読売新聞のデイリー読者数1,290万人(2020年読売新聞発表)に及びません。また、日本の新聞でも時々こうした名所ランキングのようなものが発表されますが、それほど印象に残らないというのが私の感覚です。



事実、昨年NYタイムズは同様の記事で盛岡市を取り上げていたとのことですが、何人の人がそれを覚えていたでしょうか?



むしろどのような理由で山口市が選ばれたのか、の方が大事と考えます。


今回の記事では、瑠璃光寺をはじめとする歴史的な名所を取り上げたのに加え、小さなカフェや窯元にも目を向けられたのが特徴です。



それほど観光地化されたわけではなく、その地域の普段着の生活を感じられることにフォーカスされているように感じられます。



すなわち海外の人たちも、つくられた観光名所だけでなくその地域の暮らしや風土、生活に興味を持ち始めているということです。そこに暮らす人々が、地域の特性を生かしながら生き生きと日々を過ごしている、そのことが地域の魅力につながるということを示しています。



これに対して私ができることは、地域で暮らす人々が生き生きと日々を過ごせるようにすること。とくに地域において生業をなす人々を支援していくことに他なりません。



2024年もそのような活動に力を入れていきたいと思います。


 
 
 

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