世界的不況がもたらしたもの(昭和4年)
- 拓 西島
- 5月31日
- 読了時間: 2分

日本は今、日経平均株価が65,000円を超えるなど空前の株高ブームになっています。実は私も塩漬けになっていた株を持っており、長年ログインしていなかった証券会社のパスワードを何とか思い出して、心躍らせながら画面を見たのですが、なんと私の持っていた株は購入時より下がっていました。株とはなかなか難しいものです。
ところで、今から97年前の1929年(昭和4年)10月、ニューヨーク証券取引所では騒然とした雰囲気に包まれていました。世にいう「ブラック・サーズデー」です。これがのちに続く世界大恐慌の端緒となったといわれ世界中が不穏な空気に包まれていきます。
資金調達ができなくなった企業は投資を抑制し、工場での生産は停止し多くの失業者を生むことになりました。世界中の国々は、自国の産業を守るために過剰な保護主義に走り、国際的な緊張関係が続くようになります。
そして、自国の産業振興だけでは国民の窮境を救うことができなくなった国では、戦争によって侵略をすすめ市場や資源を収奪しようとする勢力、ファシズムが台頭し始めます。窮地に追い込まれていた国民もこれを支持し、やがて第二次世界大戦へと突き進んでいきました。
翻って、現在の世の中を見てみると、世界的な不況こそ今のところ起きていないものの、国内の不満を移民や外国へと振り向け、力による現状変更が正当化されてしまう状況が発生してしまっています。
どうにもならない苦境に追い込まれ、社会全体に不満のマグマが蓄積されたとき、その矛先が誤った方向に吹き出せば、世界を破滅的な惨状に陥れることなど簡単に起こるということを忘れてはなりません。




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